東京で大雪が降った前々日の1月12日、自作PCを作りましたので記録しておきます。
現在、我が家では夫婦それぞれのノートPCを持っており、デスクトップPCは年賀状のシーズンしか使用していません。先週、ノートPCにWindows8を入れてみたのですが大変調子が良く、デスクトップPCも更新することにしました。何せ現在使用しているPCは10年近く前に作った自作PCで、CPUがAMDのDuronと言う日進月歩のIT業界では化石的存在・・・とは言い過ぎですが、消費電力も多く処理能力も低く、正直ノートPCよりも低スペック。Officeと筆まめ専用機として使っていますが、調子も良くないので積極的には使いたいと思わない・・・。サーバー立てたり、テレビ番組を録画をしたり、色々とやりたいこともあったし、やはりソフトウェアエンジニアたるもの、まともに開発できる環境は揃えておきたいところです(まぁ、揃えても家で開発するかは別ですが・・・)。
年明けから購入に向けてネットで調査を続ける日々。家電製品の購入前調査が自分にとって一番の趣味とも言えますが・・・なかなか購入まで時間がかかるもんです。もうオッサンなので面倒なのは嫌なので、当初はメーカー製PCにターゲットを絞っていました。定番の価格コムでの調査や各メーカーのページを色々と見てみたもののどれもこれも欲しいスペックとは少しづつズレているのでなかなか決まらない。条件としてはHDDが多く、Blurayディスクドライブを搭載、それでいてCPUを低スペックにする代わりに値段は高くとも5万と言った条件。テレビ録画サーバーとしての役割も重視しているのでCPUは低速・低消費電力の方が都合が良いですし。まぁ、CPUを安くするとたいていのPCはHDDが少なくBluRayなんて有り得ない訳で・・・それならBTOでカスタマイズ、と思ったものの、軽くカスタマイズするだけで5万を大きく超える始末。そんな訳でなかなか決まらない一週間でした。
3連休初日の土曜日、我が家から一番近いPCショップであるPC DEPOTに行って、どういう部品にするか、視察しに行くことにしました。正直、PC DEPOTって地方にある量販店ってイメージで、品ぞろえはイマイチ、と勝手に思っていましたが、行ってみるとなかなかの品ぞろえじゃないですか! 前日までAmazonで目星を付けていたパーツは概ね揃ってるし、意外なことにマニアックなパーツもラインナップしていて好感触。しかも値段はそこそこ安く秋葉原まで行く必要は無いかも?と思うほど。正直、PC DEPOTを舐めてました。ごめんなさい。
自作PCキットコーナーを見ると、一番安いのが29800円と安い(もちろんOS付き)。スペックは↓な感じ。
- CPU : Celeron G550
- OS : Windows8
- マザーボード
- メモリ: 4GB
- HDD : 500GB
- ATXミニタワーケース
- DVDマルチドライブ
うーん、安くても悪くはない。しかし、HDD容量が少ないしドライブもDVDなので却下かなぁ、と思いつつ、売り場をウロウロしていると店員さんに声を掛けられた。普段、声を掛けられるのは嫌いなのだが、なんとなく店員さんの雰囲気が良かった(=同類の予感)ので、話をしてみた。ちょっとスペックが合わないから迷っていることを告げると差額でカスタマイズするとのこと。早速、HDDを2TBにし、ドライブをBlurayにしてもらったところ、3万6千円ぐらいとのこと・・・安いしスペックも要望どおり。自作は面倒だが、やはり望みのスペックを安く買うには自作しかないか、と言うことで購入することに。さらに液晶モニタも買おうと思っているが欲しいのがちょっと高いので通販を検討していることを告げると、なんとネットで見た価格にしてくれるとのこと! さらに秋葉原に行って買おうと思っていた知っている人は知っているPLEXのテレビチューナーも価格コム最安値で売ってくれることに・・・! PC DEPOT、すごい!! 品ぞろえも良いし、当面秋葉原に行かなくて良いとまで思いました。(まぁ、秋葉原は自分が若いころの電気街ではなくなってしまっているが・・・)
前置きが長くなりましたが、以下、組み立てレポート。
液晶モニタはBenQの22インチ。1万2千円ぐらいでした。
買った部品一式。
自作PCキットと言う触れ込みですが、店員さんが店内を歩き回って部品を集めてくる方式でした。
だからカスタマイズも余裕。
久々の自作で若干不安でしたが、わかりやすい組み立てマニュアルが無料でついてきました。
しかもASUSの工具キットまでタダで貰った!(MBはGIGABYTEだけど・・・)
マザーボードですが、自作PCキットの標準品より、ちょっと良いボードになっていました。
店員さん曰くキット指定のマザボが品切れなのでと言っていましたが、
実は気を使って良いのにしてくれたのかも?と思っています。
液晶モニタを選んだ時にキットのマザーじゃDVI端子が無いので良いモニター買ってもしょうがないよなぁ、って私がブツブツ言っていたのを聞いて、DVI端子付きのマザボに交換してくれたのかな?
店員さん、ありがとう!!
キーボードは手持ちのものを流用しましたが、打鍵感が良くないので後日Amazonで500円のキーボードを買いなおしました。
マウスは正月にノジマで購入しておいた無線マウス(980円)を使いましたが、これが初期不良で動いたり動かなかったりする代物で翌日交換しに行きました(交換後は正常動作)。
これがASUSの工具キット。
ラジペン、プラスドライバー、マイナスドライバーに加え、LEDライトが付いていて気の利きよう。
ドライバーは着磁してあり、ネジが落ちないタイプ。
良いもの貰いました。
タオル(?)とASUSシールは使いませんでした。
自作パソコン組み立てマニュアルです。
これがあったので安心して作れました。
Windows8のインストール&設定手順まであって至れり尽くせり。
ケースはGIGABYTE製のミニタワー。
最近はやりの工具レスで付けられるような便利なものでは無いですが、まぁ、組み立てにくくはありませんでした。
電源は650Wで決して静音ではありませんが、煩くは無いです。
(以前のケースよりは静かです)
マザーボード取り付け前。
簡単な作りでコストカットした努力が伺えます。
とりあえずマザボの固定完了。
この辺で既に自ビール1本飲み干してます。
大丈夫だろうか・・・。
CPUはCeleronの安物ですが、低消費電力でそれなりの性能らしいです。
3000円チョイなのに大きな冷却ファンも付いて、利益が出るのだろうか?
凄いなぁ。。。
CPU乗っけてみました。
LGAタイプは初めて付けたのでちょっと興奮(笑)。
これで1ピン1ピンが導通するのだから、すごい加工精度だ。
(ピンじゃないか・・・)
CPUファンの取り付け、4点を押し込むだけで楽勝。
(と、言いつつファンのコネクタが届かず、付け直しましたが・・・・)
ドライブ類に配線。
コネクタ形状は間違えようもなく簡単。
接続が完了しケーブルをクランプした後。
メーカー品の配線の綺麗さには叶わないですね。
それもで一通り縛って固定しました。
通電してみました。
あっさり動作しました。
約10年ぶりの自作PCでしたが、酒飲みながらでも楽勝でした。
ゆっくり飲みながら1時間チョイですね。
今どきのBIOS設定はグラフィカルですね。
しかも多くの設定がカスタマイズ可能。
この辺はメーカー製PCには無い面白さですな。
Windows8のインストール中の様子。
開梱からインストール完了まで2時間弱でした。
なかなか使用感は軽く、ブルーレイも問題なく再生できました。
こんな簡単に組み立てられ、ちょっと物足りない・・・。
しかし、この後、テレビ番組録画サーバーの構築で相当はまることになるのですが・・・。
それはまたの機会に書きます。